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【言い訳】なぜEarthとMixは自分を「僕」と呼ぶのか[Mix編]

こんにちは! A Tale of Thousand Stars JapanFCです!

普段から私たちの活動を見てくれている方は分かると思うのですが、普段はTwitterで、主にMix、時々EarthのTwitterInstagramでの投稿を翻訳しています。

全部訳せているわけではないのと(中の人の事情です……)、Earthの投稿は追えていないことも多いので(Earthの投稿を英訳してくれている人がなかなか見つからないからです……)、至らなさにお怒りの方もいるかと思います。

どうか、お許し下さい……。

翻訳の難関

さて、外国語を日本語に訳すとき、特に問題になるのが、「人称代名詞」と「語尾」ではないでしょうか。

言い換えると、自分や相手のことをどう呼ぶのか、と、その人がどういった口調で話すのか、です。

自分のことを呼ぶ代名詞を「一人称」、相手のことを「二人称」と呼びますが、これを決めるのがとても難しい。

というのも、英語を介してしまうと、一人称は全て「I/my/me/mine」の1通りですし、二人称は「you/your/yours」の1通りしかありません。

一方日本語は、一人称ひとつとっても「僕」「俺」「私」「わい」「吾輩」……かなりたくさんの数の一人称があります。

しかし当FCでは、EarthとMixの一人称は「僕」、二人称はそれぞれ「お前」「君」と決めております。

そこに至った経緯を、ご説明させてください。

他のペアはどう訳されているか

そうした翻訳の難関に突き当たったとき、参考になるのは先人たちがどう対処してきたか、です。ということで、GrobalFMをやったGMMの4ペアについて調べてみました。

SOTUSのコングポップとアーティット

ということで、まずはこのカップル。そういえば人称に注目して見たことがなかったので、改めて見返してみました。


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いずれも「SOTUS」EP.1[2/4]の場面です。先輩のサインを集めろと言われて、コングポップが食堂でアーティットに絡まれている場面ですね。

ということで、コングポップの一人称は「僕」、二人称は「先輩」、アーティットの一人称は「俺」、二人称は「お前」でした。

SingtoとKristは?

こちらは「FRIEND.SHIP WITH KRIST-SINGTO」のEP.1を見てきました。


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意外なことに、SingtoもKristも一人称は「僕」、二人称はSingtoが「貴方」で、Kristが「P」でした。もしかするとこれは特別な文脈で、普段は違うかもしれませんが、許してください!

TOLのKhaiとThird

「Theory of Love」EP.1[1/4]を見てきました。


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Khaiの一人称は「俺」、Thirdの一人称は「僕」、二人称は2人とも「おまえ」でした。

OffとGunは?

「Off-Gun Fun Night」を見てきました。


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Offの一人称は「俺」、二人称は「お前」、Gunの一人称は「僕」、二人称は「Papi」でした。これはイレギュラーな例ですね。

DBKのPeteとKao

「Dark Blue Kiss」EP.1を見てきました。

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Peteの一人称は「俺」、二人称は「おまえ」、Kaoの一人称は「僕」で、二人称は「君」でした。

TayとNewは?

「TayNew Meal Date」EP.1を見てきました。


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TayとNewもDBKのPeteとKaoと同じく、Tayの一人称は「俺」、二人称は「おまえ」、Newの一人称は「僕」、二人称は「君」でした。

「2gether」のSarawatとTine

「2gether」を見てきました。


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Sarawatはあの名シーンに一人称と二人称が出てきていて、それぞれ「俺」と「お前」でした。Tineの方も「俺」と「お前」でした。

BrightとWinは?

「#Play2gether」を見てきたんですが、これが難関でした……。BrightとWin以外もたくさん出ているので、そもそも2人が話している場面が少ないうえにお互いを呼び掛けている場面は全然ないんですよね。


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一応冒頭で、BrightもWinも一人称は「僕」であることが判明。その後、WinがBrightを「君」と呼んでいるシーンは見つけましたが、現段階で字幕が承認されている動画の中からは、BrightがWinを呼んでいるシーンは見つけられませんでした。

Mixはどうするか

という具合で、結構それぞれのペアに個性が見られますね。

問題は、EarthとMixなんですが、今日は特にMixの一人称を「僕」、二人称を「君」と決めるに至った経緯をお話ししたいと思います。

と言っても、ものすごく簡単に決着がついたので、すぐ終わります。笑

本国のファンに聞いてしまう

ということで、そうなんです、私たちが選んだ方法は、「本国のファンに聞いてしまう」というやつでした。

というのも、Behindmixさんというタイ本国を中心に、世界中のファンに向けてMixの投稿を翻訳されたりしているアカウントと、当FCは友好関係を結んでいたのです!

当FCの規模拡大のために取った作戦──〝3つの矢〟のうち、3つ目が「世界中のFCと連絡を取り合う」というもので、その筆頭でご連絡させていただいたのがBehindmixさんでした。

上のツイートからも分かる通り、実はBehindmixさんは日本語もできる方で、これは話が早い!と思ったわけですね。

というわけで、「「僕」と「俺」、そして「お前」と「君」、どれを使って訳すべきだと思いますか?」と、英語で聞きました。

返ってきた答えは、「「僕」「君」だとかわいすぎる。「俺」「お前」だと強すぎる」というものでした。

──どうすればいいんだ……。

もちろん日本語には一人称や二人称が豊富にあるので、その中でどれか当てはまるものがあるかもしれませんが、でも日本人男性のほとんどは「僕」「俺」、そして「君」「お前」を使っているんじゃないでしょうか。

というわけで、ネット上に溢れる「僕」と「俺」の使用状況のアンケートを横目にしつつ、「多くの男性は「俺」を使っていますが、それだと強すぎると思う人は「僕」と使っていると思います」とお答え。

さらに二人称の方は、「「お前」を使う人が多いように思いますが、乱暴な言い方だと敬遠する人もいます」というようなことを伝えました。

結果、帰ってきた答えは……

「「僕」と「君」で」

というものでした。

どうやらBehindmixさんの方では、「乱暴な言い方」と「お前」をご紹介したのが、結構引っかかったようです。

向こうでも議論が行われたようで、ご迷惑おかけして申し訳ないという気分でした……。

結局……

ということで、当FCのMix関連の翻訳は、「僕」と「君」を使うことになりました!

わざわざブログ記事にするほど難しい経緯ではなかったように思われる方もいるかもしれませんが、問題はEarthなのです……。

タイ語の深い森に分け入ってEarthの一人称を「僕」に、二人称を「お前」にするに至った経緯を、次回お話しいたします。ご期待ください!